国際賞受賞者一覧

▼ 平成23年(第6回国際賞授賞者)

奨励賞 蘆田 宏 京都大学准教授 業績リスト 業績紹介
授賞理由:蘆田 宏氏は,運動視の領域で心理物理学およびfMRIによる卓越した研究を行い,その成果は評価の高い国際誌に数多く掲載されている。注目すべきは,そうした論文の多くが,海外の様々な大学の著名な研究者との共同研究であり,研究を介した地道かつ深い交流が,彼個人の研究成果として結実しているだけでなく,日本の知覚研究を海外に知らしめることにもつながっている点である。その延長上に,国際的専門誌Perceptionの編集業務もあるのだろう。さらに,日本国内においても,海外の研究者を招いての国際ワークショップやセミナーをしばしば主催し,国内の研究者に海外研究者との交流の場を提供してきた。日本を代表する知覚研究者としてはもちろん,国際交流の実践家としても,国際賞奨励賞に相応しいと判断した。
佐藤 弥 京都大学特定准教授 業績リスト 業績紹介
授賞理由:佐藤 弥氏は,顔,特に表情や視線処理にまつわる対人相互作用に関して,実験心理学的・脳科学的な検討を行い,評価の高い国際誌に次々とその成果を発表してきた。公刊された英文の原著論文の数は,30代後半の若手心理学者の中で,群を抜いて多い。方法的にも,認知心理学的手法に加えて,fMRI,MEG,EEG,筋電等の多彩なアプローチを用いており,またその研究対象は,健常成人に加えて,脳損傷患者,広汎性発達障害者,非行少年,統合失調症患者など,広範囲にわたっている。基礎研究から応用的な研究までをカバーするこうした視野の広さも,氏の研究の特色である。その圧倒的な発信力で日本の心理学の国際化に大きな貢献をした佐藤氏は,わが国を代表する若手認知心理学者として,国際賞奨励賞にふさわしいと判断した。
島津 明人 東京大学准教授 業績リスト 業績紹介
授賞理由:島津 明人氏は,早稲田大学文学部心理学専修を卒業され,現在,東京大学大学院医学系研究科精神保健学分野の准教授として勤務している。
 島津氏の研究は,労働者の精神的健康に関するものである。この領域での研究は,これまで主として公衆衛生学の研究者が行ってきたが,島津氏は,心理学の立場から,心理学の方法論をもって,このテーマに一貫して取り組んでこられた。こうした基礎的な調査研究の土台の上に,ワーク・ストレスを改善して,労働者のWell-beingの向上をめざす研究を行ってきた。その成果は,国際誌の論文 27 編(うち第1著者としての論文が16編),英語著書2編などとして発表されている。本委員会では,研究成果を積極的に発表している点はもちろんのこと,産業保健心理学という新たな分野をわが国に定着させ,その実践を育てるために多方面から貢献している点が高く評価され,国際賞奨励賞にふさわしいと判断した。

選考経過

特別賞については,国際賞選考委員会内部で推薦し,議論したうえで決定することになっているが,今回は,過去2年間に続き,該当者なしとの結論に至った。

功労賞に自薦1名,奨励賞に自薦5名他薦3名計8名の応募があった。功労賞については,応募者の国際的な活動内容,日本の心理学ワールドへの貢献度などを,これまでの授賞者の貢献度等とも勘案したうえで,審査を重ねたが,授賞を見送りとなった。

奨励賞については,論文数,掲載誌の客観的評価に加えて,応募時に添付を求めた4-5編の代表的国際誌掲載論文の内容についても審査を行った。候補者はいずれもそれぞれの専門性を発揮し,目覚ましい活躍をされている方々であった。年齢,研究領域,当該研究成果の専門領域等での評価なども考慮して慎重に審査した結果,蘆田 宏氏,佐藤 弥氏,島津 明人氏の3氏の研究業績が授賞にふさわしいと判断した。

国際賞の授賞式は,日本心理学会第75回大会会員集会(2011年9月14日)で行った。また,授賞者には同大会(日本大学)での記念講演を依頼し,講演が行われた。

▼ 平成22年(第5回国際賞授賞者)

功労賞 坂野 雄二 北海道医療大学教授 業績リスト
授賞理由:坂野雄二氏は,日本の行動療法・認知行動療法のパイオニアのひとりである。国際行動医学会の理事を2001年から7年間にわたり,また世界行動療法認知療法会議のアジア代表を1995年から10年以上にわたり務めた。この間,2004年に世界行動療法認知療法会議をアジア地区として初めて神戸に誘致することに成功し,科学プログラム委員長として大会を成功に導いた。また,2008年の国際行動医学会大会では,準備委員会委員長を務め,大会を牽引した。海外の臨床心理学者との広いネットワークを利用して,数多くの国際臨床ワークショップを開催し,我が国の認知行動療法の普及に大きな功績を残した。坂野氏は我が国の臨床心理学の科学化,国際化,現代化を通じて,基礎心理学と臨床心理学を結びつけることに,大きな貢献を果たしたといえる。よって,国際賞功労賞を授与するにふさわしいと判断された。
奨励賞 平田 聡 林原生物化学研究所類人猿研究センター 主席研究員 業績リスト 業績紹介
授賞理由:平田氏は,飼育下チンパンジーの社会的知性に関して,国際的に注目され,数多く引用される重要な研究を次々に発表してきた。中でも,食物の隠し場所を知っている個体と,その個体がそれを知っていることを知っている個体の間の虚々実々の駆け引きや,道具の使用方法を熟練者から社会的に学ぶ際の的確な情報希求行動,他個体との協力行動に見られる誘いかけなどの詳細を明らかにしたことは大きな貢献である。実験心理学の統制された研究手法を動物の実生活に巧みに取り込み,具体的場面で発揮される彼らの高度な知性と柔軟な行動調整能力を明らかにしてきた点は独創的であり,奨励賞を授与するにふさわしい若手研究者であると判断される。
増田 貴彦 アルバータ大学 assistant professor 業績リスト 業績紹介
授賞理由:増田氏は,文化心理学の領域で国際的に注目を集める気鋭の研究者である。研究面での主な貢献は,“分析的認知”“包括的認知”という認知の文化的特徴を,注意をはじめとする知覚過程に着目しながら実証的に示したことにある。その成果は,他者の態度や感情の推論といった社会心理学的な過程だけでなく,視覚画像の処理といった基礎的な心理過程も,文化的基盤と深い相互関連性を持っていることを示し,心理学の幅広い分野にとって重要な知見をもたらした。これらの研究は一流の国際誌に公刊されて多くの引用を受けている他,海外の教科書にも紹介されるなどの反響を呼んでおり,本賞の授賞にふさわしいと評価された。
齋木 潤 京都大学教授 業績リスト 業績紹介
授賞理由:齋木氏は,視覚認知,なかでも物体表象や視覚性ワーキングメモリに関する認知心理学の領域で,評価の高い国際誌に次々と論文を発表してきた。いずれも,深い知識に基づく緻密かつ重厚な,質の高いものである。方法論的にも,実験心理学に限らず,計算論的モデリングや,機能的脳イメージングを組み合わせて複数の視点から検証を行っており,幅広い領域での成果も特徴と言える。また,数多くの国際学会での発表や講演を通し,あるいは英語による著書により,日本の心理学の国際化に寄与しており,日本を代表する認知心理学者として,国際賞奨励賞にふさわしいと判断した。
齊藤 智 京都大学准教授 業績リスト 業績紹介
授賞理由:齊藤氏は,記憶モデル研究に従事し,その成果は実験心理と記憶に特化した,質の高い雑誌に数々の質の高い論文として発表している。主な成果は,短期記憶(short-term memory)と作動記憶 (working memory)のモデルの検証にかかわるものである。言語性短期記憶に関する研究では,言語産出と短期記憶に共通するメカニズムを独自のパラダイムで検討するとともに,両者を支えるタイミング制御機構の存在を行動データで証明することに成功している。作動記憶研究の重要なテーマの一つである作動記憶スパン (working memory span)に関しては,スパン課題が何を測定しているかについて検討する中で,作動記憶内で起こる忘却のメカニズムを特定し,新たな理論的枠組みの提案に成功している。これらの成果の多くは,齊藤氏が主導的に実施してきた国際的な共同研究の成果に基づいたものであり,海外の共同研究者のネットワークを通じ,国際的にも高く評価されている。以上のことから,国際賞奨励賞の受賞にふさわしいと判断した。

選考経過

特別賞は国際賞選考委員会内部で推薦し,審議した上で決定することになっているが,今回は,昨年度に引き続き,該当者なしということで見送りとなった。

功労賞には他薦が1件あり,国際的学会活動ならびにその我が国の心理学の国際化への貢献を慎重に評価した結果,推薦された坂野 雄二氏は,授賞にふさわしいと判断した。

奨励賞については,自薦,他薦,1名のキャリーオーバーの候補者を含めて11件の応募があった。論文数,掲載誌の客観的評価に加え,応募時に添付を求めた4-5編の代表的国際誌掲載論文の内容についても審査をおこなった。年齢,研究領域をも考慮に入れた上で,慎重に審査した結果,平田 聡氏,増田 貴彦氏,齋木 潤氏,齊藤 智氏の4氏の業績が,授賞にふさわしいと判断した。なお,本年度は,キャリーオーバー制度を適用しなかった。

国際賞の授賞式は日本心理学会大会会員集会で行った。また,授賞者には大会での記念講演を依頼し,2010年第74回大会(大阪大学)で,講演が行われた。

▼ 平成21年(第4回国際賞授賞者)

奨励賞 河原 純一郎 産業技術総合研究所主任研究員 業績リスト 業績紹介
授賞理由:河原氏は,視覚的注意に関する認知心理学的研究で,卓越した国際的業績を挙げている。中でも注意の瞬き現象に関する理論的・実証的研究は瞠目に値し,この現象が生じる原因について,既存の説を覆す斬新なモデルの構築とその実証を行ったこと,これにより,謎であった注意の瞬きの逸失現象を説明しかつ実証したこと,注意が空間的に分割できることを明快に示したこと等は,とりわけ大きな成果である。成果は一流国際誌に次々と公表されており,国際共同研究を主導して世界的にも大きな注目を浴びている。その業績は質量ともに抜きん出ており,国際賞奨励賞の授賞にふさわしいと判断した。
坂本 真士 日本大学教授 業績リスト 業績紹介
授賞理由:坂本氏は,臨床心理学・臨床社会心理学の領域において,評価の高い国際誌に次々に高質な論文を発表してきた。抑うつ尺度に関する基礎的研究,自己注目と抑うつとの関係に関する実証的・理論的研究,反すう型・気晴らし型という反応スタイルと抑うつとの関連性などの研究で優れた業績を挙げており,論文の被引用回数も多い。本邦の臨床心理学領域のリーダーとして,その国際化に大きな貢献をなしてきたと認められる。それに加え,近年では地域の自殺予防活動への実践的取り組み等も行っている。以上のことから,坂本氏は国際賞奨励賞の授賞にふさわしいと判断した。
月浦 崇 東北大学准教授 業績リスト 業績紹介
授賞理由:月浦氏は,健常者を対象とした機能的磁気共鳴画像(fMRI)と,脳損傷患者を対象とした神経心理学的研究という異なったアプローチから,エピソード記憶や,顔と名前の連合記憶を担う脳内メカニズムの解明をおこなってきた。独創的な実験デザインにより,海馬がエピソード記憶の再構成に関与すること,笑顔の顔と名前の連合が,報酬処理に関係する前頭眼窩皮質と海馬の活動に関連すること等を明らかにし,評価の高い国際誌に次々と成果を公表している。方法論的にも的確な,基礎と臨床をつなぐ研究であり,国際賞奨励賞の授賞にふさわしいと判断した。
筒井 健一郎 東北大学准教授 業績リスト 業績紹介
授賞理由:筒井氏は,視知覚および高次認知機能に関する生理心理学的研究を行ってきた。主たる研究テーマは立体視機能で,頭頂連合野後部に,両眼視差ときめの勾配という異なった奥行き手がかりに共通するニューロン活動を見いだしたことは,これらの手がかりを統合する神経活動の発見として,とりわけ大きな成果である。また近年では意思決定やその際に働く情動,さらにはそれと性格特性の関係などを前頭葉の活性化から検討するという新しい展開を見せている。これらの成果はいずれも一流の国際誌に掲載されており,国際賞奨励賞を授与するにふさわしいと判断した。

選考経過

特別賞は国際賞選考委員会内部で推薦し,審議した上で決定することになっているが,今回は,昨年度に引き続き,該当者なしということで見送りとなった。

功労賞には応募がなかった。

奨励賞については,自薦,他薦,2名のキャリーオーバーの候補者を含めて8件の応募があった。論文数,掲載誌の客観的評価に加え,応募時に添付を求めた5篇の代表的国際誌掲載論文の内容についても審査を行った。主著論文を中心に評価を行ったが,対応著者(corresponding author)にも配慮した。年齢,研究領域をも考慮に入れた上で,慎重に審査した結果,河原 純一郎氏,坂本 真士氏,月浦 崇氏,筒井 健一郎氏の4氏の業績が,授賞に相応しいと判断した。また,1名の方をキャリーオーバー制により,来年度の奨励賞の審査対象者とすることに決定した。

国際賞の授賞式は日本心理学会大会で行った。また,奨励賞の授賞者には,大会での記念講演を依頼し,2009年第73回大会(立命館大学)で,講演が行われた。

▼ 平成20年(第3回国際賞授賞者)

功労賞 祐宗 省三 広島大学名誉教授
授賞理由:祐宗先生は国際心理学者協会(The International Council of Psychologists, ICP)の活動を通じて、日本の心理学の国際化に努力されました。1999年には先生の功績が認められて、ICPの元会長との連名で「祐宗・ベイン研究奨励賞」が創設されました。この賞は若手研究者の育成のための賞で、これまでに日本人を含む世界の若手研究者7名に授賞しております。心理学の発展に貢献された祐宗氏の功績をたたえ、日本心理学会国際賞功労賞を授与します。
奨励賞 星野 崇宏 名古屋大学准教授 業績リスト 業績紹介
授賞理由:星野氏の研究テーマは計量心理学で,従来よく利用されている因子分析,共分散構造分析などと異なり,共変量と従属変数間の回帰関数を仮定しない傾向スコアを用いた「傾向スコアによる重み付きM推定法」を提案しています。この方法により,共分散構造分析モデルや項目反応理論などでの潜在変数上の因果効果が解析可能となりました。また,顔の表情に基づく情動の評価やその知見に基づくパーキンソン病患者の脳損傷部位の推定など,幅の広い研究も行っています。星野氏は32歳ですが、多くの論文をレベルの高い雑誌に発表されており、国際賞奨励賞の授賞に相応しいと判断しました。
今水 寛 ATR研究室長 業績リスト 業績紹介
授賞理由:今水氏はヒトを対象とした行動実験とfMRIを使った実験に基づいて、川人氏の小脳学習モデルを高次学習モデルへと発展させました。学習する領域を小脳のみならず、大脳と小脳の連関、そして前頭葉や頭頂葉も含む脳全体のネットワークへと広げられました。ヒトは複数の感覚と運動の関係を同時に学習し,学習したことを素早く切り替える能力があります。今水氏は心理学の大学院時代に始まる感覚運動学習を基礎にして、このヒトの高次脳機能の解明をされました。多くのすぐれた論文を発表されており、国際賞奨励賞の授賞に相応しいと判断しました。
松井 三枝 富山大学准教授 業績リスト 業績紹介
授賞理由:松井氏は統合失調症患者の認知機能障害に関心を持ち、その臨床研究に携わってきました。1990年代には統合失調症の眼球運動を検討し、その成果を国際誌に発表されました。その後、心理学者として、認知機能障害を検討するための神経心理学的検査の開発と検討、および障害のメカニズムを記憶や社会的知識の構造より理解することに取り組んでおられます。最近は脳画像による知見との関連も検討されておられます。これらの研究は、多くの国際誌に発表されております。臨床現場での心理学者の研究活動には多くの困難があると思われますが、松井氏は心理学を背景に統合失調研究グループで重要な役割を果たしておられます。以上の理由で、国際賞奨励賞に相応しい判断しました。

選考経過

特別賞は国際賞選考委員会内部で推薦し,審議した上で決定することになっているが,今回は該当者なしということで見送りとなった。

功労賞は2氏の応募があったが,祐宗省三(広島大学名誉教授)が国際心理学者協会(The International Council of Psychologists, ICP)などの活動により,国際交流等に顕著な貢献があり,授賞にふさわしいと結論された。

奨励賞については,自薦,他薦を含めて7件の応募があった。論文数,掲載誌の客観的評価に加え,応募時に主な論文の別刷の添付を求め,それらの論文内容についても審査を行った。また,業績が量的に少ない若手の研究者等についても配慮し,量のみの評価にならないよう考慮した。さらに,研究領域も考慮した。その結果,星野崇宏,今水寛,松井三枝の3氏の業績が授賞に相応しいと判断された。また,2名の方をキャリーオーバー制により,来年度の賞の審査対象者とすることとした。

国際賞の表彰式は日本心理学会大会で行い,特別賞,奨励賞の授賞者には大会で記念講演を依頼することになっている。2008年の北海道大学の第72回大会では2007年, 2008年の授賞者の講演が行われた。

▼ 平成19年(第2回国際賞授賞者)

特別賞 大山 正 元東京大学教授、日本大学教授
授賞理由: 大山氏は視知覚を中心とする実験心理学、心理学研究法、心理学史の専門家であり、多数のすぐれた成果をあげられている。1952年から2007年に出版された130編の論文の中で、英文論文が67編を占めており、それらの論文はInternational Journal of Psychology, Perception, Psychological Research, Vision Research, Psychological Bulletin, Psychologia, American Journal of Psychology, Perception & Psychophysics, Psychological Research, Empirical Studies of Arts など多くの海外の学術誌に掲載され、海外に研究を発信してこられた。また、Japanese Psychological Research に掲載された論文も多く、2007年49巻では錯視についての特集号を編集されている。1990年京都で開催された国際応用心理学会議では実行委員会副委員長を務められ、会議の成功に大きな貢献を果たされた。さらに2007年10月開催される予定の国際心理物理学会議でも、Recent attempts and versatile applications of multi-dimensional psychophysicsという特別セッションを行場教授とともにオーガナイズされるなど現在も広く国際的に活躍されている。
功労賞 曻地三郎 社会福祉法人しいのみ学園理事長・園長
授賞理由:
• 1970 韓国の障害児教育と心理学教育の推進
• 2002 中国の障害児教育と心理学教育の推進
• その他 コロンビア大学、ハワイ大学、中国長春大学、華東師範大学、ユネスコ本部幼児教育指導部で日本的な臨床心理学研究の紹介と普及
東 洋 東京大学名誉教授・清泉女学院大学教授
授賞理由:
• 1972 第20回国際心理学会議組織委員・幹事・事務局長
• 1974 国際心理科学連合記念基金運営委員会副委員長
• 1980-1988 国際心理科学連合理事
• 1988-1992 国際心理科学連合理事・副会長
• 1984 国際行動発達学会副会長
• 1990 国際応用心理学会議国際心理学会連絡委員長
• 1999 日本心理学会国際委員会設置
今田 寛 広島女学院大学学長
授賞理由:
• 1990 国際応用心理学会議国際交流委員長
• 1990 国際心理科学連合日本代表代議員
• 1992-2004 国際心理科学連合理事
• 1996 国際心理学会議シンポジウムオーガナイザ
奨励賞 今井むつみ 慶應義塾大学環境情報学部 教授 業績一覧
千住 淳 ロンドン大学バークベックカレッジ心理学科リサーチフェロー 業績一覧
本吉 勇 日本電信電話株式会社 NTTコミュニケーション科学基礎研究所 研究主任 東京工業大学大学院 総合理工学研究科 連携講座准教授 業績一覧

選考経過

特別賞は国際賞選考委員会内部で推薦し、審議した上で決定することになっているが、今回は元東京大学・日本大学教授大山正氏が推薦され、業績、経歴等を検討した結果、質・量ともに特別賞にふさわしい高いレベルであることが確認された。

功労賞はしょう地三郎、東洋、今田寛の3氏の推薦があり、いずれも国際会議、国際交流等に顕著な貢献があり、授賞にふさわしいと結論された。

奨励賞については、自薦、他薦を含めて7件の応募があった。論文数、掲載誌の客観的評価だけでなく、応募時に主な論文の別刷の添付を求め、それらの論文内容についても審査を行った。また、業績が量的に少ない若手の研究者等についても配慮し、量のみの評価にならないよう考慮した。さらに、キャリーオーバー制度を設け、今回の授賞対象にはならなかったが優れた業績のある応募者については、本人の了解を得た上、来年度の賞の審査対象とすることとした。

国際賞の表彰式は日本心理学会大会で行い、奨励賞の授賞者には大会で小講演を依頼することとし、2007年の大会では2006年の授賞者の小講演が行われる予定である。

▼ 平成18年

特別賞 印東太郎 カリフォルニア大学アーヴァイン校、慶應義塾大学名誉教授
授賞理由: 先生は日本における数理心理学の草分けで、視空間、色彩空間、記憶など多くの領域で、理論的な数理モデルを構成し、それをデータに当てはめてその検証を行い、優れた成果を挙げられた。それらの研究は、Psychological Review, Journal of Experimental Psychology, Journal of Mathematical Psychology, Perception and Psychophysics, Proceedings of the National Academy of Science, Color Research and Applicationなど多くの雑誌に掲載された。また、数多くの論文をJapanese Psychological Researchに発表し、その価値を高めた。
功労賞 本明 寛 日本健康心理学会理事長、早稲田大学名誉教授
授賞理由:
• 1990国際応用心理学会議の開催と運営
• 1993国際健康心理学会議の開催と運営
• 2000アジア健康心理学会議の設立
成瀬悟策 吉備国際大学教授、九州大学名誉教授
授賞理由:
• 1987国際イメージ学会第3回大会の開催と運営
• 1987第1回アジア催眠学会議の開催と運営
奨励賞 亀田達也 北海道大学教授 業績一覧
村上郁也 東京大学助教授 業績一覧
西田眞也 NTTコミュニケーション科学基礎研究所主幹研究員 業績一覧
渡邊克巳 東京大学助教授 業績一覧